肉離れ
こんなお悩みはありませんか?
運動中に急に太ももやふくらはぎが痛くなり、動かした時や筋肉を伸ばした際に痛みがでる
普段行わない運動をしたら筋肉が痛くなった
肉離れを起こし、治癒した後にも柔軟性が低下している
肉離れを起こした後に筋力が低下した
過去に何回か肉離れを起こしたことがある
筋肉痛が長く続いている
いつもより関節の可動域が狭くなっている
肉離れを起こしたところが固くコリコリした感触になっている
肉離れで知っておくべきこと
肉離れが起きる原因はいくつかあります。
まずは過度な負荷が筋肉にかかることです。筋肉の収縮力や伸長力が筋肉の強度を上回った際に損傷することが多いです。陸上のスタートダッシュの際や、バスケットボールなど切り替えの動きが多いスポーツをされている方に多いです。
また、筋肉の柔軟性の低下も原因の一つです。筋肉が固い状態で急激に筋肉を伸ばすような負担がかかることで筋繊維が切れ、肉離れにつながります。
成長期の若い方やスポーツ選手は、大腿二頭筋(太ももの後ろ側の筋肉)、大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)、ハムストリングス(太もも裏側の内側の筋肉)が肉離れになることが多く、中高年になると腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)の肉離れが多く見られます。
症状の現れ方は?
運動中に肉離れを起こすことが多く、ブチッという断裂音が聞こえる方もいらっしゃいます。その後、激しい痛みを伴い、損傷部位や関節を動かすことが困難になります。また、内出血が起こることも多く、皮膚が広範囲に青紫色に変色することがあります。
内出血が治まると、症状が強い場合には断裂箇所の凹みを触れることがあります。肉離れ後は患部を安静に保たなければなりません。そのため、回復後も筋力の低下や、筋肉が固まってしまうことによる可動域の制限が出現することがあります。結果として、肉離れが再発しやすくなるため、筋肉の柔軟性を保つことが大切です。
その他の原因は?
その他の原因として、運動前のウォームアップ不足が考えられます。運動前の筋肉は運動後よりも固くなっているため、十分に緩めないまま急激に動かすと、肉離れの原因になることがあります。
また、体内のミネラル不足も一因です。体内のミネラルは、筋肉の収縮や神経の活動電位発生に欠かせない役割を果たしています。
特にカリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルは、筋肉の正常な機能を維持するために必要不可欠です。しかし、暑い日に大量の汗と一緒に体内のミネラルが失われることで、筋肉の機能が低下し、肉離れを引き起こすことがあります。そのため、激しい運動時や暑い日など、汗をかくことが多い際には、こまめな水分補給が必要不可欠です。
肉離れを放置するとどうなる?
肉離れを放置すると、さまざまな問題が発生することがあります。
肉離れが起きることで出血が発生し、それが固まると血腫などが現れることがあります。この状態が続くと、筋肉の可動性が悪化したり、柔軟性が低下することがあります。その結果、周りの筋肉に負担がかかることや、負傷した筋肉が固まることで、肉離れが再発しやすくなることがあります。また、筋肉の損傷が慢性化することで、痛みが持続し、日常生活に大きな影響を与えることがあります。
さらに、関節の可動域の制限や筋力低下が発生し、競技や日常生活に支障をきたすことがあります。完治するまでしっかりと治療に取り組むことが大切です。
当院の施術方法について
当院では「筋膜ストレッチ」や「骨格矯正」などを施術メニューとしてお勧めしています。
【筋膜ストレッチ】
筋膜ストレッチは、筋肉の外側に覆っている「筋膜」をストレッチすることで、筋肉の柔軟性や可動性の向上を目的とした施術です。肉離れは筋肉の柔軟性の低下が原因となることが多いため、筋膜ストレッチを行うことで筋肉の柔軟性が得られ、肉離れの予防に繋がることが期待できます。
【骨格矯正】
骨格矯正では、歪んだ骨格を正しい位置に戻す施術を行います。骨格が歪むことで、それに関連する筋肉に負担がかかり、肉離れの原因となることがあります。これを防ぐためにも、根本的な軽減として骨格矯正をお勧めしています。
改善していく上でのポイント
受傷してしまった際は、まず「RICE」処置を行います。RICE処置は、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(患部を心臓より上に上げる)の頭文字からきています。アイシングをした後は、テーピングなどで圧迫固定を行いましょう。患部は心臓よりも高い位置に上げ、腫れや悪化を防いでください。
痛みが軽減してきたら、筋肉のストレッチや軽いトレーニングを行い、筋肉の回復や再受傷の予防を進めていきます。その際は、急に無理な運動を行うのではなく、徐々に負荷をかけながら、ゆっくりと回復を目指すことがポイントです。