足関節捻挫
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皆さんはこういった症状はありませんか?
スポーツなどをしていて足首を挫いた。
足首をひねって足首が腫れて痛い。
捻挫して時間が経ったがまだ歩行や階段昇降で足首が痛い。
アキレス腱とかかとの間が痛い。
立ち上がる時や歩行時に足首が痛い。
足首が腫れたり内出血が起きている。
こういった症状が出ている場合、足関節捻挫の可能性があります。放置しておくと最悪手術が必要になる場合もありますので、早めの処置が必要です。骨に異常がある場合もあるため、整形外科に行って検査してもらう必要もあります。
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足関節捻挫に対する当院の考え
足関節の捻挫とは、足首を捻ることによって起きますが、程度によって軽症、中等症、重症の3段階に分類することができます。治療方法の決定や回復の予測に重要です。また、足関節の内返し捻挫というのは外踝(そとくるぶし)近くの外側靱帯(前距腓靱帯・踵腓靱帯・後距腓靱帯の3本)をいためることであり、靱帯が損傷しています。この3段階ですが軽症は靭帯のごく一部の断裂で、軽度の腫れと圧痛があります。
中等症は靭帯の断裂は不完全で関節の不安定性はほとんどありませんが広い範囲の腫れと圧痛があります。
重症は靱帯が完全に断裂し、さらに強い腫れと圧痛があり、皮下出血や関節の不安定性がみられます。関節にストレスをかけてX線撮影を行なったり、造影剤を注射して診断します。
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足関節捻挫を放っておくとどうなるのか
足関節捻挫は症状によっては痛みが少なく治療せずに放っておくことがありますが、痛みが少なくても靭帯が損傷している場合があるため靭帯の治りが遅くなります。また靭帯が伸びきった状態で修復が止まってしまうこともあり、靭帯が伸びきった状態だと関節はグラグラと安定しないため、同じ捻挫を繰り返す「くせ」のような状態になってしまいます。捻挫を繰り返すと関節の軟骨がすり減ってしまったり、伸びてゆるんだ靭帯が切れてしまうことがあります。
切れた靭帯は自然治癒させるのが難しいので、手術をしていかないと治っていきません。捻挫は軽い症状でも放置せずに施術していくことが大切です。
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足関節捻挫の改善方法
足関節の捻挫の場合は早急にRICE(ライス)療法を行います。RICE療法とは療法の流れに関して英語の頭⽂字をとった総称です。
Rest (安静)
捻挫した⾜⾸を包帯やテーピングで固定します。
この時は足首があまり動かないようにしっかりと固定します。
Ice (冷却)
痛みを軽くして局所の炎症をおさえるために氷水で冷やします。バケツに氷水を入れて患部をつけたり、ビニール袋に氷を入れて患部にあてます。1回15分程度冷やし、15分休みます。凍傷に注意しながら3〜4回繰り返します。
Compression (圧迫)
包帯を巻いて軽く圧迫します。循環障害に注意して、しびれたり皮膚の色が悪くならないように圧迫に注意しながら巻き付けます。
Elevation (挙上)
局所の循環を改善し、腫れと内出血を防ぐために患部を枕・座布団を利用して高くしておきます。
この時足首の位置は出来るなら心臓より高い位置にします。ただあまり高くし過ぎて足首に負担をかけ過ぎないように注意が必要です。
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足関節捻挫の改善に効果的な当院の施術メニューは?
院で足関節捻挫に必要なメニューは早期の場合は足首を冷やしつつ電気療法を使って患部の痛みを散らします。また定期的に包帯やテーピングを変えていきます。
足関節捻挫の痛みや腫れ、内出血が収まってきたら固まってしまった筋肉や関節を柔らかくするために足首のまわりの筋肉を手技でほぐしたり、指では届かない深部の筋肉を緩めるために鍼を刺していったり、電気治療で深部の筋肉を動かしていったりします。痛みがほぼなくなってきたら、凝り固まった筋肉や関節を前と同じように動かすために筋膜ストレッチや足の極みといった足に特化したメニューがありますので、手技をしながらそういったメニューをしていくことがおすすめです。
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その施術を受けるとどう楽になるのか
施術を受けないで放置すると瘢痕化(はんこんか)することがあります。瘢痕化(はんこんか)とは患部が固まってしまっている状態で、筋肉の緊張を引き起こし、筋緊張による新たな痛みを引き起こす場合もあります。
足の捻り方によっては靭帯を痛めたり、その損傷から骨折が引き起こされている場合があります。お子さんの場合は成長段階で筋肉や骨がまだまだ未発達のため、剥離骨折の状態になっていることも多いです。このような状態にならないために施術を受けて頂くと、固まってしまった筋肉や関節が柔らかくなり、早期に症状が改善していきます。
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改善するための治療頻度はどのくらいか
内出血や腫れが酷い時は患部の定期的な消毒をして衛生状態を良くする必要があるので、できれば毎日通院してもらい包帯やテーピングを変えっていった方が理想です。初期は温めると症状が悪化するため、足首をお風呂につけない方がいいので、定期的に患部の消毒が必要です。ある程度内出血や腫れが収まったら足首まわりの筋肉や関節を早めに柔らかくして日常生活に支障が出ないように週に2、3回は通院してらった方が早めに復帰でします。